なぜリーダーの発言がぶれるのか

コミュニケーションというのは信頼関係が第一であると私は考えています。それがないと、いくら言葉を労しても、説得はできません。

そして、信頼関係は約束を守る、言葉が変わらない、ということにその元があるといえます。

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その点、維新の会代表代行の橋下さんの言葉は相変らずぶれまくっていて、選挙後もそれがまだ続いています。

リーダーの意見がぶれるのは、大きなマイナスです。なぜぶれるのか。橋下氏の場合はその感受性に原因があります。

その前に、ことの成り行きを見てみましょう。

「16日夜、首相指名選挙への対応をめぐり、橋下氏は関西テレビの番組で『自公両党でこれだけ(衆院の)議席を獲得された。それに従うのが民主主義だと思う』と述べ、1回目から自民党の安倍晋三総裁に投票する意向を示唆。

これに対し、石原氏はテレビ東京の番組で『それはちょっと違う。そんな話は聞いてない。政党の沽券にかかわる』と強調し、いったんは自身への投票が望ましいとの考えを示唆した。」

結局、18日、松井一郎幹事長らが特別国会での首相指名選挙で石原慎太郎代表への投票方針を決めた。橋下氏は、このことについて、『安倍晋三自民党総裁の方に乗っかってしまうと、初めから内閣不信任案の提出権を放棄したことにもなる』と述べ、賛意を示した」

橋下氏は、目先の小利にすぐとびつきます。また、ムダなことはしたくない性分なのでしょう。だから、負けると分かっている自党の候補を首相に指名するなどムダこのうえないことだと思っている。そんなことをするくらいなら、自民党に投票して近づきたいと思ったのでしょう。ダメもとでもいい、ムダ票にするよりましだ、くらいに考えていたと思います。

念頭には、次期参議院選挙で知事が立候補出来る法案を次の国会で通したいことがあるはずです。また、道州制の進展に関連する法案のことも頭にあったのでしょう。それで、自民党にすりよったつもりだったのでしょう。

現実主義者の面目躍如です。大飯原発の再稼働にあれほど反対していたのに、ころっと容認したのと同じ行動です。

また、理念が一致しないところとは組まないと言っていながら、太陽の党と組んだのもそう。

その意味では、行動は一貫しています。

大きな利益を計算できずに、目先の小さな利益ばかりをそろばんで弾いている。しかも、それがいつも見え見えなのです。その脇で、信頼感がどんどん失われています。

この人は、まだ政治活動における信頼性の重要性がまだ理解できていません。これから橋下さんを支持する人は、いざとなったら裏切られることを警戒していた方がよいでしょう。