ほめるなら能力をほめた方がよさそう

カリエールという人が『外交談判法』という本の中でこう述べています。ちなみにカリエールは、17世紀後半、フランスのルイ14世の下で外交交渉家としてならした人物です。

「君主に向かって彼らの富を誉めたり、彼らの館、家具、着物等々、彼らの値打ちとは関係のない空しいものを誉めるような暇潰しは、ほんのちょっとふれる位は別として、やらないことが望ましい。

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彼らにとって本質的な、称賛に値する事柄こそ、誉めるべきである。

たとえば、彼らが、偉大で、勇気があり、公正で、控えめで、寛大で、鷹揚で、親切で、柔和であることを具体的に示したならば、それを誉めるべきである。

また、総じて彼らの本当に勇気ある行為であるとか、彼らの才能、頭のよさ、思慮分別、実務をさばく能力、大きなことに取り組む根気とかを誉めるべきである」

簡単にいうと、能力を誉めろということですね。

ところが、おもしろいことに、カリエールは、「王妃や王女、あるいは貴婦人には、身体の外見の魅力を称賛するのがよい」としています。

ほかに誉める点があったとしても、それよりは「この方が一層彼女らの気持ちを動かす」と言うのです。

なお、これが現代女性に当てはまるか否かに関して、私はコメントするつもりは一切ないことをお断りしておきます。

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