コミュニケーションにおける認識視野1

相手と話が合う、合わない、というとき、お互いの認識視野が異なっていることがあります。

認識視野には、空間的な認識視野や時間的な認識視野などがあるでしょう。

まず空間的な視野から。

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リーダーの認識視野というのは、上に行くほど広くなる。これは当然のことです。

上に行けば行くほど、広いテリトリーを管轄するようになるからです。

係長なら自分の係りの問題だけを見ていればよいが、社長なら会社全体を見なければなりません。

財務省の事務次官ならば、税金を吊り上げ、しっかり国民からカネを集めればそれですみますが、総理大臣は国の経済がしっかり成長し納税額が増えるように考えなければいけません。

総理大臣が財務次官の発想でやられたら、国はもちません。

こちらの期待する認識視野と相手の認識視野に違いがあると、なかなか話は合いません。

自分のレベルにふさわしい視野より、もうワンステップ上に立って物事を見る癖をつけることは、リーダーの成長にはよい影響があるのではないか、と思います。

より広く見れば、より多くの手段が見えてくるものです。

目先の問題ばかり見ていると、それが発見できなくなります。問題解決のアプローチというのは、みなさんが想像している以上に多岐にわたるのです。

たとえば、ワインというものは明治の初期から我が国で生産されるようになりましたが、どうしても普及させられなかった。1975年ころでも、まだまだ普及率は低かったといえます。

営業マンは一生懸命料理屋をまわっては、営業活動をしていました。これはこれでいいのですが、別のアプローチとして、洋食を家庭にどんどん普及させるということも必要でした。

なぜならば、酸味の強いワインは日本食とはなかなかマッチしにくいからです。食卓に肉料理が広まるにつれ、ワイン市場も拡大していったのです。

つまり、ワインをアルコール飲料というとらえかたから一歩進めて、食事のなかの食品とらえると、別のアプローチが発見できるわけです。

そうなると、肉料理などの洋食料理教室を開催するとか、イタリア・レストランの普及策といった手段も生まれますね。

そういったことを行うためには、発想を柔軟にするとともに、相当強い探究心が必要です。

明日は時間的認識視野について話しますね。