コミュニケーションにおける認識視野2

相手と話が合う、合わない、というとき、お互いの認識視野が異なっていることがあります。

今日は時間的な認識視野についてです。

多くの人は、物事は現状がそのまま続くと思いがちです。しかし、時間が経てば、変わらないものなどありません。

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トヨタがアメリカ市場でビッグ3の一角を崩して久しいですが、今から60年前くらいなら考えられないことだったでしょう。当時は、トヨタがアメリカ市場でうろちょろしはじめていたころですからね。

インターネットの普及だって、10年前ですらここまで予想した人は少なかったはずですよね。

私は10年以上前に、「そう遠くない将来に原子力発電は下火になると思っている」と本に書いています。より安全な太陽光発電が主流になってくると思っていました。

長い時間軸で起きる変化に関して大事な評価基準は、対象が普遍的な人間性を満たしているかどうかです。

普遍的な人間性とは、人間の本性にあうものかどうかです。人間の自由、安全、生存などが保障されることや行為をさします。

原子力発電は事故がおきたときのリスクが大きすぎるから人間性からして、ダメだと私は思っていました。昨年は、とうとう危惧していたことが起きてしまいました。

北朝鮮の政権も人民を苦しめているので、早晩ダメになると思って来ました。非人間的なものはダメになるということです。これはまだ実現していませんが、そう遠くない時期にそうなるでしょう。

普遍的な人間性を追い風にして行動することは長期的にはとても大事なことだと私は思います。

すぐには効果は現れないかもしれませんが、4、5年単位では必ず影響が表面化します。

ところが、この時間軸が相手と合わないとまったく議論になりません。

原発がなくても、3、4年で、日本経済は猛烈な技術開発が起き、その結果かなり格好がついてくると私は考えていますが、多くの経営者は20年以上かかると見ています。

オイルショックのときでも、そんなに時間はかからなかったにもかかわらずです。

ドラスティックな変化を読むのはたいへん難しいし、みんな怖いので漸進的な変化を好みます。

しかし、変化というのはブレークスルーといわれるように、瞬間的な突破というか破壊で起きるものです。

そういう点で、お互いの感覚に差があると、なかなか話は合いは進みません。時を待つしかないと思うこともよくあります。