コミュニケーションを無視した戦略遂行は無理

久しぶりにチーム運営のコミュニケーションを取り上げます。

拙著『暗示型戦略』に詳しく書いてありますが、こういう時代にはこの概念が特に必要な気がします。

本の詳しい内容はホームページをお読みいただくとして、トップリーダーには、この本に書かれている原則をしっかり守って戦略を計画運営していただきたいわけです。

そのポイントは、まず希望を与えるということです。そして、その処方箋をプロセス、まあ工程表と呼んでもよいですが、そういうもので提示する。

====

そして、最初の段階で小さくてもよいから100パーセントの成功を得ること。これがとても大事。

そうすると、メンバーはこれならいけるかもしれないと思って、そのプロセス全体をだんだん信用するようになります。これが確信をもたらす暗示効果なんです。

確信を持つと人間は行動力がましてきます。

とにかく暗示型戦略では、初期段階における徹底的な成功をかちえることが大事なので、テーマは慎重に選ばなくてはいけません。

あまり大がかりなテーマですと達成までに時間がかかるので、できれば小さなテーマの方がよい。そこで大事なのは小さくてもよいから100パーセントの成功をえることです。これが信頼を得ることになる。

さて、こういうリーダーの心理技術が特に必要になるのが現在の日本の政治状況のようです。

まず、政府が「原発について安全だ」と言っていますが、7割以上の国民が信じていません。それなのに、野田執行部は、原発を再稼働する構えです。

消費税増税についても、6割程度の国民が反対していますが、政府はこれを押し通そうとしています。

この二つは、いずれも工程表の誤りです。きちんとした手順をとっていないために、国民の信頼を得られていません。

党内手続きで勝手な手続きを理屈づけして強引にことを運んでも、党の外ではその理論は通用しないのです。

k3暗示型戦略の解説はこちら