コミュニケーション能力向上と感受性分析

私は20代から30代のはじめにかけて、経営コンサルタント会社で企業戦略の立案に従事していました。

分析技術にはそれなりに自信があり、提案はよいものだと思っていました。
ところが、その提案がなかなか受け入れられないのです。

対人関係がまずいのか、人とスムーズに意見を共有できないのだろうか、などとずいぶん悩みました。
その結果、技術だけではだめで、人間を心理的に動かさないといけないのだろうなと思うようになりました。

そして、もっと人とうまく和すことを考えるべきかなと思いました。
でも、私は酒は飲めないし座もちも悪かった。
困ったなあと思っていたとき出会ったのが体癖論です。

それ以来、体癖論をベースにして、人間がどう動くかを観察する訓練を繰り返してきました。
それが人間を観る眼を養うことの重要性を唱えるようになったきっかけです。

私にとっては体癖論との出会いは実に大きかった。酒席や接待の席を設けるようなことをしなくても、一緒に仕事をしていけば自然と人と仲良くなれました。

また、仕事もスムーズに運ぶようになったからです。この人の精神状態はいまこうだから、ここでこういう提案をしてあげればとても役立つに違いない――そういうようなことが、さっと分かるようになったのです。

営業にも役立ちました。

ある会社に企画書をもっていったところ、担当者がなんとなく不安そうな顔をしていました。
そのとき、彼がどういうことに不安をもつタイプか私にはわかりました。

そこで、彼を安心させるために、彼が好みそうな参考資料をつけたり、彼に好まれる体裁に企画書を提出しました。

予想どおり彼は安心したようで、私は受注を得ることができ、仕事は順調に進みました。

このように、相手の考えていることがある程度推測がつけば、仕事を進める上でとても有利です。

そのような利益があるのが『感受性分析』です。