サプライズの交渉・接待

相手の特性を考えて交渉に臨むのは常識でしょう。

営業マンも顧客を接待するときは、相手のことを考えて接待することが必要でしょうね。

中曽根康弘元総理が総理在任中、韓国との関係を修復しようとしてとった「策」をご紹介しましょう。


1982年、中曽根政権がスタートしたとき、日韓、日米関係は戦後最悪といっていい状況でした。

「初動の早さ」を危機管理上の第一に挙げた中曽根は、就任早々、米国より先に韓国の全斗煥大統領に電話。訪米の直前に韓国を訪問し、日韓関係を修復しようとしました。

中曽根は大統領府で行われた公式の夕食会で韓国語であいさつしましたが、そのあいさつは“全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領閣下”という言葉から始まったのです。これを聞いて会場は一瞬静かになり、誰もが驚いた表情を浮かべました。中にはハンカチで目頭を押さえる閣僚夫人もいたそうです。

この場に備えるため、中曽根首相は日本経済新聞の元韓国特派員から韓国語の個人レッスンを受けていたといいます。

この話にはまだ続きがあります。

全斗煥大統領と中曽根首相は夕食会の後、「安家」に席を移し、酒を酌み交わしながら歌ったのですが、このとき中曽根首相は当時日本で普及しはじめたばかりのカラオケをもっていったそうです。
 
そして、中曽根は韓国語で「黄色いシャツの男」を歌いました。この歌は1961年の歌で、韓国では非常にはやった歌だそうですが、当時の韓国大統領のことを歌っていると言われています。しかも、中曽根は念の入ったことに、黄色いシャツに着替えて歌ったのだそうです。
 
全斗煥大統領はさぞや驚いたことでしょう。同時に大統領の自尊心はおおいに満たされたと思います。前後型5種の中曽根らしい行動と言えば行動でした。

—————————————————————————————-

■関連資料:佐藤直曉著『リーダーの人間行動学』
人間の行動基準パターンとその理論を簡単に紹介しながら、応用として、歴史上の人物の行動分析を行っています。歴史上の人物には極めて強い個性をもっている人が多く、そのため特徴がはっきりでやすく、人間分析が比較的容易です。したがって、勉強材料としてとても適しています。

本書はL研リーダースクールの通信講座コミュニケーション科や初等科のメインテキストです。

扱っている人物は、南極探検家スコット、乃木希典、空海と最澄、ショパンとジョルジュサンドです。 いずれも、極めてユニークな個性の持ち主ですので、特徴がわかりやすく、理解しやすくなっています。

各人物には、それぞれ質問を用意してありますので、読者はそれを考えれば、一層人間分析の意味が理解できるでしょう。
リーダーの人間分析講座,コミュニケーション力をつける-リーダーの人間行動学

立読み:こちらからどうぞ

 

■感受性メルマガ メルマガで感受性を解説しています。申し込みはこちら

————–

L研リーダースクールの総合コミュニケーション科では、コミュニケーション科のコミュニケーションスキルに加えて、組織行動や問題発見能力、問題分析力を期会えることができます。

 コミュニケーション科

総合コミュニケーション科はこちら

—————————————————————————————-

佐藤直曉著『リーダー感覚――人を指導する喜び』(鳥影社)

本書はL研リーダースクールの通信講座初等科やコミュニケーション科のメインテキストです。初等科では、人の心を動かす訓練としてほめる訓練を実践していただきます。この講座は、受講生に技術的アドバイスを行うとともに、受講生の成長を見守っていく実践型プログラムです。さらに、人間分析法として、人間の価値観10タイプの解説を動画で提供しています。

立読みはこちらからどうぞ