リーダーになって最も苦労する人とは?

リーダーになって苦労している人というのは、部下に対して関心をもてない人なのではないでしょうか。

「いや、俺は部下に関心をもって一生懸命意見を聞いている」と言う人もいますが、よく調べると、意見を聞くのが1で、それについて自分の意見を押し付けるのが10だったりします。そういうケースが多いような気がします。

====

たとえば営業課長になったら、自分でビッグな顧客を営業することももちろんありますが、同時に部下の営業マンを育てていかなければなりません。

営業技術を教えなければならないし、そもそもそれが受け入れられる信頼関係を営業マンとの間で築かなければならない。自信を失った部下は慰めなければならない。あるいは、天狗になっている営業マンは叱ることが必要かもしれません。

そういうとき邪魔なのが、「自分を示したい」とか「認めてもらいたい」という欲求です。

前者は、自分はえらいぞと、威張って見せたい欲求です。また、後者は、人に頼りたい、かばってほしいという欲求です。これを「注視欲求」と私は呼ぶことがあります。これらは非常に強い人間の欲求です。これが邪魔するのです。

リーダーとは、自分の欲求を抑えて、相手の欲求を認めてあげるのが仕事のようなものなのです。自分の欲求にふりまわされていては、仕事ができません。そういうふうに発想を転換しなければならないのに、案外それができない人が多いのかもしれません。

リーダー感覚の画像『リーダー感覚』