リーダーは人間観察とほめる実践をひたすら続けよ

昨日は、人間には「示したい欲求」と「頼りたい(庇われたい)欲求」の2種類があることを説明しました。

なぜ人は示したいのか。それは自分の能力に自信がないから示したいのでしょう。頼りたい欲求もやはり自信がないから起きます。頼りたい方が素直だともいえますが。

さて、そこで、リーダーは部下のその欲求を処理することが仕事になります。具体的には、相手のいいところを認めること、つまり、ほめることがいいでしょう。これはどちらの欲求にも対応できます。

====

ほめることはやさしそうに見えますが、いつも注意深く相手を観察していなければできないことです。

新入社員を2年生がうまく教えていたら、「さすが先輩だ、よく教えてくれているね」とほめる。でも、日ごろから注意して見ていないと、そういう場面は見過ごしてしまうでしょう。

それから、ほめ言葉がすぐ口に出るように習慣づけること。身につけないと、いざというとき、とっさにうまい言葉が出てきません。

言い方は、「それはいい、君はよくやっている、すごいな」と直接的にほめるか、「君のその行為のおかげで私や人が助かっている、私は感謝している」と間接的にほめる言い方のどちらかを選べばいいでしょう。これはケース・バイ・ケース。

「相手に関心をもって常に観察する」→「すぐほめる」――とにかくこれは反射的にできるようにならなければなりません。ほめる癖をつけることです。習慣化することですね。

こうやっていくと、ほめる技術がだんだん向上していきます。単に「うまくやったね」と言っているレベルから、部下の能力を引き出し、部下を成長させるほめ言葉が出てくるようになります。

たとえば、これも前に書きましたが、「君のそこはすぐれている。そして、ここを改善すればもっと良くなるんだがな」といった言い方ですね。

しかし、これを初心のリーダーが、部下との信頼関係もなくやると、かえって害になることがあるかもしれません。そこはあまり背伸びをしないで、じっくりとりくんでください。

それから、ほめるタイミングというものがあるのも、だんだんわかってきます。いつでもほめればいいというのではないのです。

とにかく、背伸びをしないで、自分のレベルに合ったほめ方で、少しずつレベルアップをしていくようにすることです。そのためには、実践です。実践を通じて、人に対する観察力やほめる技術を身に着け、そのレベルを上げていく。

 

リーダー感覚の画像『リーダー感覚』