リーダー感覚を養うのが第一歩

リーダーシップについて、いろいろな勉強をしないといけないようです。

ある研修機関のセミナーには、こんな項目がずらりとならんでいます。

  • ビジョン構想力(倫理思考、環境分析、情報収集など)
  • 組織構築力(コンピテンシー開発、人材評価、プロファイリングなど)
  • 人を動かす力(バリュー、コミュニケーション、チームビルディング、コーチング)
  • 見識拡大

たしかに、こうものがとても大事だというのはよくわかります。しかし、たいへんだろうな、とも思います。やればかなり効果があるでしょう。

ただ、こういうのができる基礎条件というのがあると思うのですよ。それは人間に関心をもっている、ということ。

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リーダーとは、自分で仕事はできないわけです。人にやってもらってなんぼの職業なのです。だから、人間をどう動かすか考える前に、目の前にいる人間に関心がもてる人でないといけないように思うわけです。

それで、私はそれをリーダー感覚と呼んでいます。まずは、そのリーダー感覚を耕す方が先であり、しかもそれができればあとあとの進歩がずっと早いと思っています。

そのリーダー感覚を開発するには、ほめる訓練がいちばんいい。

ほめる訓練のメリットは、三点ありますね。

  1. 第一に、人間に関心がもてるようになります。その結果、人間に対する観察力が養成されます。
  2. 第二に、相手の反応が理解できるようになります。つまり、相手の行動を分析でき、相手の行動特性がつかめるようになります。
  3. 第三に、相手との共感が得られるようになります。これはコミュニケーションの原点です。

要するに、リーダー感覚を高める訓練によって、まわりの人に関心がもてるようになり、人間に対する理解力が格段に進歩するわけです。

リーダーは人に仕事をしてもらって、成果をあげるのが任務ですから、まわりの人のことが理解できなかったらどうにもなりません。それを無理なくできるようにするのが、リーダー感覚訓練なのです。

9月から、L研リーダースクールでは初等科でこの面を中心にしたプログラムでご提供するつもりでいます。

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■リーダー感覚に関する参考書籍

本稿は佐藤直曉著『リーダー感覚――人を指導する喜び』(鳥影社)の一部を抜粋引用しながら、加筆したものです。

本書は、リーダーシップを実践的につける訓練法を紹介しています。極めて泥臭い現実的な方法論です。特に初任リーダーはまずここからお入りください。

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