人の能力を認めるときには

リーダーにとっての「認める技術」というのは、私に言わせると、相手(部下など)がまだ気がついていない能力を指摘し、相手にそれを知覚させること。ハイライトすることでもある。

すると、相手は意識がそこに集まり、その能力が伸びるという具合。

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ただ、何でも言えばよいものではない。

相手が「言われてみればそうかな」と思えるものでないといけない。

たとえば、「君は健康が100%万全だ」とか「君はたいへんな頭脳の持ち主だ」などと認めるつもりで言っても、まあふつうの人なら信じないだろう。

認める技術とは、まだ相手が自分自身について認識していない能力や長所なのだから、「それもそうかな」と、ふと思ってしまえるものでないと意味がない。

となれば、そう思える環境条件をつくらなければならない。

その環境条件が揃い、それにふさわしい言葉がリーダーから発せられたとき、はじめてその言葉が相手に旨に響く。

それが本当の意味に認める技術ということだ。

 

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■リーダーシップ向上に関する参考書籍

本稿は佐藤直曉著『リーダー感覚――人を指導する喜び』(鳥影社)の一部を抜粋引用しながら、加筆したものです。

本書はL研リーダースクールの通信講座初等科Ⅰのメインテキストです。初等科Ⅰでは、人の心を動かす訓練としてほめる訓練を実践していただきます。この講座は、受講生に技術的アドバイスを行うとともに、受講生の成長を見守っていく実践型プログラムです。

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