人は自分の聞きたいことだけを聞く

人間というのは、人の話を聞かないものです。

聞いているようで、実は自分がよいと思うことだけ聞いている。

あるいは、自分の主張や価値観に合うものだけを聞く。

昔、福祉の雑誌に寄稿したときのことです。

まだ無料のボランティアしか介護事業がない時代で、

有料サービスで介護人の供給を増やすべきだ、というようなことを書きました。

すると、あなたのこことここの内容は素晴らしい、私も大賛成だと絶賛した手紙が来ました。

で、最後まで読むと、「やっぱり、無料の奉仕サービスですよね」と書いてある。

どうなっているのかと思いましたが、これはコミュニケーションをとるうえで大いに参考になります。

つまり、相手の思考に沿った話をしないと通らないということです。

では、相手の思考をどうやって察知するかですが、

これには感受性を学ぶのがいちばんでしょう。

感受性とは下のようなことです。

 

船が座礁してしまい、乗客は救命ボートに乗り移ろうとしました。

ところが、人数が多すぎて、何人かは岸まで泳いでいかなければなりません。

どうやって説得するか。

イギリス人には 「ジェントルマンらしく行動してくれ」

ドイツ人には 「船長の命令である」

イタリア人には 「君は飛び込むな」

アメリカ人には 「保険に入っているから大丈夫」

日本人には 「みなさん、泳いでいますよ」

傑作なジョークですよね。人間は何によって動かされるかということがわかります。


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