山本五十六語録からコミュニケーションを考える

山本五十六の語録に「①やってみせて ②言って聞かせて ③やらせてみて ④ほめてやらねば 人は動かず」というものがあります。格言として評価が高く、座右の銘としている経営者や指導者は多いようです。

これについて、拙著『リーダー感覚』k5で次のように説明しています。

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◆やってみせる(略)

◆言って聞かせて
次は②の「言って聞かせて」です。ここで大事なのは「機・度・間」でしょう。これについては、先ほどふれましたので、簡単に説明するにとどめましょう。

リーダーは、話が通らないと、部下に対してついくどくど言いたくなるものです。しかし、言えば言うほど効果はなくなります。大事なのは機です。

相手が本気で聞く気がないときは、こちらがいくら言ってもダメなのです。まずは相手が聞く耳をもつような環境にもっていくことが先です。さもなければ、相手がどうしてもそれを知りたい、勉強したいんだという気分になるまで、待つ必要があります。

それから、「度」ですが、さりげなく言うほうが効果があります。大声で怒鳴れば相手に通じるように思いますが、ふつうはあまり効果がありません。大事なことほど、ささやくように言うとよいのです。

また、平尾さんの事例にあった「さわり」も大事なことです。答えをはっきり言わずに、ヒントをわざと少々ぼかして言うのです。その方が、相手の知りたいという欲求を高めることができます。

最後の「間」についてですが、これも平尾さんの事例が参考になります。相手の集中度が高まるのを待つやり方ですね。相手がどうしてもやりたい、という気分になるまでは、さわりだけを言って、あとは待つということです。

◆やらせてみる
以下略