感受性分析は人間関係をよくする最後の知識

人間には相性というものがあり、なかなかしっくりいかない人、あった瞬間に通じ合える人、というのがあるのは事実です。

リーダーとサブリーダー、リーダーと部下、教師と生徒、どんなケースでも相性が影響を与えます。

相性の悪い人に対応する場合は、まず相手の行動基準を把握することに努めるべきです。

相手が「こういう人なのだ」とわかれば、腹の虫もおさまりやすいでしょう。また、対策もたてやすくなります。

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たとえば、信長はたいへん猜疑心の強い人でした。あるとき信長の命令に秀吉は違反した。

このとき、秀吉配下の蜂須賀小六あたりは、恐怖にとらわれたそうです。

秀吉は、城の門をあけて、どんちゃん騒ぎをしたそうです。下手に門を固く閉じて謹慎の姿勢でも示そうものなら、戦う準備をしていると疑われてしまいます。

秀吉の人間察知力は相当なものだったのでしょう。なにしろ、信長の下で生き延びたわけですから。

一方、相性がよいというのも、実はケースバイケースということがよくあります。

たとえば、家族のように密接につきあうのはどうもいやだが、仕事ではお互いがカバーできると認めている。だから、あえて距離をとり、仕事の仲間として付き合うということもありえます。

というより、実際はこういう例の方が多いかもしれませんね。

よい人間関係とは、密着した関係でなければいけないように思う人がいるかもしれませんが、適当に距離を置いた方がよい関係があることも知らないといけません。

この場合も、行動基準を把握すれば、どのような関係がベターかが理解しやすくなります。

人間の行動基準とは究極的にはその人の価値観そのものでもあるわけです。したがって、我々はそれを素早く的確につかむ訓練をすればよいことになります。

これに関してはすでによい理論があるので、これを勉強していけばかなりのレベルまで達します。

簡単に言えば、人間の行動基準は10種類です。 そのなかのいくつかを紹介しましょう。

 
・理論とか理屈が好きで、名誉に敏感なタイプ
・好き嫌いの感情で行動するタイプ
・利害とか損得勘定で行動するタイプ
・勝つか負けるかで行動するタイプ
・愛の感情で行動するタイプ

相手がどのタイプかわかるようになると、営業でも対人折衝でも、とにかく非常に楽になります。 といっても、これはかなり奥が深いものです。それぞれについて、細かい行動分析、体形、かかりやすい病気などが知られています。

勉強する価値はおおいにあります。

ここをお読みください。 私の言っていることのイメージが多少つかめると思います。

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■人間分析に関する参考書籍

佐藤直曉著『リーダーの人間行動学』は、人間の行動基準パターンとその理論を簡単に紹介しながら、応用として、歴史上の人物の行動分析を行っています。歴史上の人物には極めて強い個性をもっている人が多く、そのため特徴がはっきりでやすく、人間分析が比較的容易です。したがって、勉強材料としてとてもよいのです。

扱っている人物は、南極探検家スコット、乃木希典、空海と最澄、ショパンとジョルジュサンドです。 いずれも、極めてユニークな個性の持ち主ですので、特徴がわかりやすく、理解しやすくなっています。

各人物には、それぞれ質問を用意してありますので、読者はそれを考えれば、一層人間分析の意味が理解できるでしょう。

リーダーの人間分析講座,コミュニケーション力をつける-リーダーの人間行動学

立読み