時間を区切る暗示

「あとこれだけの時間頑張ればなんとかなる」と言われると、「そうか、それくらいなら、やってみるか」と思うわけです。

これは拙著『リーダーの暗示学』に示した、「時間を限定する暗示」というわけ。

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私が留学する前のことですが、ちゃんとついていけるかどうか、すごく不安になって先輩に聞いたのです。すると、その人はこう言いました。

「最初の一学期、3ヶ月だけ耐えればいいんだ」

たしかに、最初の学期とそれ以降の学期では授業科目は違うけれども、同じ学生が受けているわけですから、一学期目さえ無事に通過できれば、あとは同じよういくはずです。そう思えたら、私はすごく気が楽になりました。

その後、日本に帰ってからのことですが、私の事務所に同じような悩みを抱えた女性がやってきました。そこで、私も先輩に言われたのと同じことを言ってあげました。

すると、彼女は「なるほど」といった顔で、非常に元気になりました。

こういうことがおもしろくて、『リーダーの暗示学』をまとめたのです。リーダーの暗示といっても、そんなにとんでもないことではないんです。少なくとも私のいう暗示はですね。

コミュニケーションスキルの中で、暗示技術というものもぜひ勉強して下さい。

世間では暗示技術というと自己暗示をさすことが多いですが、私のはリーダーが他人にかける暗示。

原理を知れば、それほど難しくはない(ものも多々あります)。みんな、暗示と気がつかずに、結構使っていたりしますよ。

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■リーダーの暗示学に関する参考書籍

本稿は佐藤直曉著『リーダーの暗示学――部下の心をリードする』(鳥影社)の一部を抜粋引用しながら、加筆したものです。

本書は、リーダーシップを実践的につける訓練法を紹介しています

解説はこちらからどうぞ