有能なリーダーは個々の人間に適した指導法を選ぶだけではない

対人関係をこんな感じで考える人は多いでしょう。Lはリーダー、小文字のsはメンバーいろいろということです。

要は各人にあった指導をしないといけないということです。

有能なリーダーは個々の人間に適した指導法を選ぶことができます。

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研修機関では、こんな感じでセミナーや話をすすめていると思います。

ところが、現実はもうちょっと考えないといけないのです。

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それは、こうです。

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つまりL(リーダー)もいろいろだということです。

こうなると、幾何級数的に組み合わせが増えて、事例をただ羅列するハウツウ的対処では不可能でしょう。

このようなときは、ある程度人間の分類を理論的におさえないとどうしようもない。

それを私は勉強し、人にも教えたいということなのです。

私が言いたいことは、リーダーはある程度自分の個性を発揮させながら、なおかつ相手にもあわせて指導法を変えることが求められるということです。

人間というのは案外不器用なもので、自分が教育されたように人を教育したくなるもののようです。

拙著『リーダー感覚』では、星野監督と野村監督の阪神監督時代を分析しています。

当時の野村さんは、選手をいびることが生き甲斐のようにすら見えました。

このような指導法をなぜ野村さんがとるかというと、野村さん自身がそのように教育されたし、また彼自身が褒められるのが嫌いなタイプだからです。

野村さんは、欠点を指摘してもらい、それを糧にしたいと考えるタイプなのです。

私の「行動分析の手引」では野村さんは8種タイプです。このタイプはたいへんな努力家です。

しかし、《褒めない》指導法は、あるタイプ(負けん気の強い頑張り屋)には有効でも、多くのタイプには不向きです。それが阪神時代の成績として如実に表れました。

阪神監督を辞めたあとの野村さんは、かなり指導法を変えています。だいぶ懲りたのでしょう。

自分の感覚とか価値観を越えて、指導スタイルを変えています。

 

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■リーダーシップ向上に関する参考書籍

佐藤直曉著『リーダー感覚――人を指導する喜び』(鳥影社)はリーダーシップとコミュニケーション能力を実践的につける訓練法を紹介しています。極めて泥臭いが現実的な方法論です。

本書はL研リーダースクールの通信講座初等科Ⅰのメインテキストです。初等科Ⅰでは、人の心を動かす訓練としてほめる訓練を実践していただきます。この講座は、受講生に技術的アドバイスを行うとともに、受講生の成長を見守っていく実践型プログラムです。

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