本を読むだけではリーダーシップもコミュニケーション力もつかない

ある経済誌の記事を読んだのですが、そこにはナポレオンが劣勢の戦場で窮地に陥っている味方を果敢に救助にいくエピソードが載っていました。

ナポレオンは部下の反対を押し切って、少ない人数で味方を援護しに行きました。

当然、そこには情勢判断や、緻密な作戦の立案があり、さらに危険を承知で断固実行する決断力がありました。

それで、その文章を書いた人は、こういうふうにすれば読者も決断力がつく、というような書き方をしている。

しかし、それは無理なことです。

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なぜならば、あなたはナポレオンではないから。

ナポレオンにはできても、少ない人数で敵の真っ只中に侵入して味方を助けられるとは到底思えません。恐ろしすぎます。

マネジメントの本のなかで、決断力とか人を引っ張る力をつけることを教えるのはタブーかもしれませんね。

リーダーシップの本にもそういうのがある。

上のナポレオンの本と同じです。何が必要かを示してくれるだけです。たとえば、

・不完全な情報下でも必要なタイミングで決断する勇気
・やめる勇気、変える勇気
・考えるしつこさ
・実行するしつこさ(地味に実行し、長く継続する)
 などなど

一々もっともですが、こんなのを示されてあなたどうします。できますか?

たいへんお気の毒ですが、たとえリスト化しようが、あるいはその先努力してそういうものになろうとしても、まず無理です。

なぜなら、これは天性のものだからです。

たとえば、考えるしつこさなんか、いい例です。

いくらしつこくやろうと思ったって、人間には向き、不向きというものがある。

しょせん、しつこくやれない人がいくら頑張っても無理なのです。

そういうやり方では成功しません。

成功するためには、自分の特質を活かすしかないのです。人がつくったリストをいくら後生大事に抱えていても、なんの役にもたたない。

自己を活かすしかない。あるいは、自分が得意なこと、好きなことを、どんどん押し広げるしかないのです。

それと、もっと自分ができることから始めるべきです。

たとえば、L研リーダースクールの初等科でやっている「ほめる訓練」。

とりあえず、取り組みやすいし、結果もわりとすぐでる。

初任のリーダーには特におすすめです。

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■リーダーシップ向上に関する参考書籍 

佐藤直曉著『リーダー感覚――人を指導する喜び』(鳥影社)

本書はL研リーダースクールの通信講座初等科Ⅰのメインテキストです。初等科Ⅰでは、人の心を動かす訓練としてほめる訓練を実践していただきます。この講座は、受講生に技術的アドバイスを行うとともに、受講生の成長を見守っていく実践型プログラムです。

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