相手の価値観からコミュニケーションに入る

ロジカル・シンキングというのがはやっているらしい。

しかし、問題を論理的に考え分析するときと、それを相手に説明・説得するときとでは、異なるスキルが必要になる、ということを知らないといけません。

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というのは、コミュニケーションというのは、あくまで相手があってのことだからです。相手に合わせた話し方をしないと話は通りません。

いくら、こちらが論理的な思考がよいと思って話をしても、相手が感情的思考形式しかもちあわせていない人であれば、会話はすれ違いで終ります。

このようなときは、自分の論理を脇において、話の内容を相手の感情的な論理に合うように変え、相手にとって理解がしやすいように工夫をすべきです。

それには相手の価値観を知る必要があります。価値観とか行動基準です。これには10パターンがあって、感受性分析というのがある。私は感受性分析をお教えしてます。

たとえば、学者肌の人は、そもそも論から話しに入らないと先に進めません。消費税の問題を分析しようとすると、こういうタイプは昭和三十年代の日本経済から説き起こそうとするかもしれません。それは、彼らが、現在の事象がどんな物事から始まったかということに強い関心をもつ傾向があるからです。

一方、現実的で経営感覚の鋭い経営者は「そんな昔のことより、今何をすべきか、すぐ答えを出せ。結論を言え」と吠えるでしょう。

こういう経営者タイプに、学者肌の人に対するように一から順々に説けば、ただイライラするだけでしょう。

このように、相手を見てどのように話をもっていくかを考えることがとても大事です。

感受性については、L研リーダースクールで講座を設ける必要があるかどうか、いま考慮中です。

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■リーダー感覚に関する参考書籍

本稿は佐藤直曉著『リーダー感覚――人を指導する喜び』(鳥影社)の一部を抜粋引用しながら、加筆したものです。

本書は、リーダーシップを実践的につける訓練法を紹介しています。極めて泥臭い現実的な方法論です。特に初任リーダーはまずここからお入りください。

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