相手の価値観を認める苦しさ

私の大学時代の恩師の川瀬武志先生はGNN教の教え15条を説かれています。

その第13条にこういうのがあります。

『すべての人はそれなりに、合理的であることを認めましょう。相手の価値観を理解し、それなりに認めましょう』

この条文は、私の人間行動学とぴったり一致する条文です。でも、なかなか、ふつうの人はこれができないんですよ。

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相手の価値観を認める前に、自分の価値観で相手を量ってしまう。

私もまったくないとは言えません。

人間行動学を標榜している私でもやはりそうです。

どうしても、嫌いな価値観というのがありますからね。それが相性ということなのでしょうけれど。

イヤだなと思ったときは、しばらくその相手から遠ざかることにしています。しばらくすれば、まあいいか、という気になりますから。

相手の価値観を変更させるのは、よほどのことが起きないと不可能だと思いますね。

できるのは、相手の価値観に沿って説得すること。これはある程度可能ですけれどもね。

リーダーは、相性のよい部下をもつことが大事です。相性がいいという意味は、自分の欠点を補ってくれ、一緒にいると元気になる、やる気が出る、といったことでしょう。

ただし、相性がいいというのは Yesマン とは限らないのです。でも、おうおうにして、人はそこを間違えますね。

「コミュニケーションがうまい」という言葉は、ときどき「おべんちゃらが上手」「世渡りがうまい」という意味で使われることがあります。

真のコミュニケーションとは、結構難しいことかも知れませんね。

一方、部下は上司を選べません。
相性の悪い上司とつきあうことになったら、三つしか道はない。
お友達になる(仲良くなる)か、あきらめるか、出て行くかしかない。

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