聞く耳をもたせるには

いくらこちらが何か言いたくても、相手の聞く耳がなければ、いわゆる「馬耳東風」ってやつです。

つまり、コミュニケーションにおいては、相手の期待を高め、注意を集めることが大事になります。それには、いくつか方法があります。

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世阿弥の『風姿花伝』には、会場の雰囲気を知ることの重要性が語られています。

「おおぜいの観客が集まる演能では、多くの観客がざわめいていて、会場はなかなか静まらない。そういうとき、演者は満を持して観客の静まるのを待つ。

やがて、能の始まるのを待ちかねて、観客全体の心がひとつにまとまってくる。まだかまだかと楽屋の方に注意が集中するようになる。

その機会をとらえて、すかざず登場して謡いだせば、ただちに会場全体がその場にふさわしい雰囲気をかもしだし、観客の心と演戯が一体化して、しっとりした感じになる。そうなれば、その日の能は必ず成功する」

これを実現するにはどうしたらいいかといえば、たとえば相手の興味がありそうなことを述べて、さわりだけちらっと見せる。

すると、相手はその先が知りたくてたまらなくなる。映画のプロモーションビデオなどはそんな感じですか。

行動を禁じるということも、ありえる手法です。

ロミオとジュリエットのように、つきあうのを禁じられれば禁じられるほど、燃え上がる。もし、彼らがふつうの家族の生まれで、みんなから祝福されていれば、とっくに別れていたかも知れません。

以上のような手段とは正反対の手段があります。それは、相手に断言させる方法。これは自己暗示に関係するテクニックになります。

さらには、これも暗示なのですが、連呼という手段もあります。

ということで、この二つは明日紹介しましょう。

どうです、明日も読みたくなったでしょう?

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