褒めるのが下手なリーダーにちょっと手助け

社内の後輩に宛名書きの書き方を教える立場の人がいました。そのかたのレポートです。

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注意をしないといけないと思っていたのですが、

相手のプライドを傷つけないように言わないといけないと思い、
なかなか言葉が出ません。

そこで、まずほめることからはじめました。

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「字がとてもうまいと、お客様が感心していたよ」

「うそ、そんなはずないですよ」と相手は恥ずかしそう。でも嬉しそう。

そこで

「もう少し大きな字で書いてあげたら、もっと喜ばれるよ」

「そうですね」

後輩は明るい顔で答えてくれました。

それからは、なんとなく元気が出てきたようです。

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私の感想

相手に注文をつけるときでも、まず相手のいいところを褒めてあげる。
そうして認めると、聞く耳をもってくれるものです。

そのあたりは、とてもうまくいきましたね。

それから、褒めるとき「お客様が褒めていた」と間接的に言うのもよかった。

「とてもいい」というように、自分の意見を直接言う以外に、第三者の言葉を引用する褒め方もあります。

(ほかのかたも)いろいろな褒め方があるのに気がついたでしょう。そういうものを適宜使い分け、指導にもそういうものを取り入れていってください。

みなさんんも、いろいろ試してください。こういうのは実践第一ですからね。
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レポートがあがってくると、こんな感じで私の感想を返すわけです。それと、各人の感想は、受講生みんなが見ることができるようになっています(プライバシーが問題にならないように、実際には主旨を損ねないようにしながらシチュエーションなどを変えています)。

私の感想を読むと、みんなとてもやる気が出ますよ。

というか、やる気が出るように、私は褒めて返しているのです。なるべくよいところを見つけて、レポートを褒めてあげる。

実は、こちらの作業の方が私にとっては大事なんですね。私も褒めて育てるを実践しているんです。

褒めればやる気がでるし、元気が出てくる。

私の最終目的は、「相手を元気にする」ことです。元気になれば、勝手に相手が動いてくれますよ。

叱ってばかりいるリーダーは、少しはこういう訓練をした方がいいかもしれませんね。眼から鱗が落ちるかもしれませんよ。

拙著『リーダー感覚』では、叱ってばかりの野村監督、叱ることが選手を伸ばすんだという信念で選手を教育してきた野村監督を例として取り上げております。その野村さんでさえ、阪神監督時代の苦い経験から、いまでは叱るのを控えて、褒めることをやっていますからね。

たいしたことではないのです。気がつくかどうかだけの問題なんです。

私のところ(L研)では、褒めるのがどうも苦手だという人をエンカレッジするメールセミナーをやっていますから、ご興味があればどうぞ。

 

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■リーダーシップ向上に関する参考書籍

佐藤直曉著『リーダー感覚――人を指導する喜び』(鳥影社)

本書はL研リーダースクールの通信講座初等科Ⅰのメインテキストです。初等科Ⅰでは、人の心を動かす訓練としてほめる訓練を実践していただきます。この講座は、受講生に技術的アドバイスを行うとともに、受講生の成長を見守っていく実践型プログラムです。

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