集団に対するコミュニケーション戦略

ある集団にリーダーとしてコミュニケーションをとることを考えてみます。

この場合、集団のメンバーのなかには、こちらの意見に好意的な人ばかりとは限りません。まだ態度を決めかねている人もいるし、何がなんでも反対だという人もいます。

では、どうやっていけばよいかといえば、やはり親和的な人、受容度の高い人から話をもっていくのが筋です。

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新興宗教なども、そういう形で社会に普及していきます。

キリスト教もかつては新興宗教だったわけです。そのキリスト教が浸透していくうえでは、十二人の使徒の存在が大きかったわけです。

宗教にたとえていえば、まず「熱狂的な信者」をつくらなければなりません。

「教祖」が一人ではとても手が回らないので、彼らに教祖の代わりに「布教」してもらわなければなりません。

もちろん、常日頃から、教祖と彼らの間ではコミュニケーションを密にして、「教義」について意思統一をしていなければなりません。

やがて、使徒たちが次の信者を見つけてくれます。

この教祖とか信者を、社長と社員、あるいは売り手とユーザーというふうに置き換え、教義をコンセプトやセールストークなどと置き換えて考えてみてください。

こうしていくうちに、やがてオピニオンリーダーと呼ばれる人が仲間に加わってくるようになります。

オピニオンリーダーとは、社会組織やユーザー集団といったグループのなかで、一目置かれている人のことです。その人が「いいぞ」と言えば、みなが納得するというような人。

こういう人が仲間に加わると、いよいよテイクオフのベースができてきた、ということですね。

このコミュニケーション戦略については、拙著『暗示型戦略』が参考になると思います。