コミュニケーションスキルとしてのリーダーの暗示学2

リーダーの暗示学の説明をつづけます。

リーダーとしては部下の「どうもこの仕事はしたくないな」とか「このやり方ならできそうだな」といった、ふと思い浮かぶイメージ、これを何とか肯定的なものにしたいわけです。

というのも、この空想というものが人間行動を決定づけるからです。

どうしたら、この空想に触れ、空想を肯定的なものに転換できるのか。

リーダーの暗示学には、構成要素がいくつかあります。

一番大事なのは「人間を観る」能力です。

具体的には、相手の人がどういう種類の空想を抱きやすい傾向があるかを見極めること。

ある言葉に対して、だれもが同じ空想を浮かべるとはかぎりません。

人によって浮かぶ空想は様々です。そこが厄介なわけです。

いくら優れた暗示スキルがあったとしても、これがわからないとどうしようもありません。

実はこの部分こそ、リーダーの能力がもっとも発揮される部分です。

L研リーダースクールが会員に配布している「行動分析の手引」では、タイプによって動かされやすいキーワードが説明されています。

この動きやすさを「感受性」の特性というわけです。

この感受性は大ざっぱに言うと10種類のパターンがあります。

たとえば、あるタイプは、書かれたものに非常に敏感です。新聞に記事が出ると、自分の考えよりも、そちらを信じてしまいます。

となれば、こういう人には「世間ではこう言っているよ」というような事前説明がとても有効になります。

また、愛憎に敏感なタイプなら、「これこれをすることは、君の大事な家族(友人)を守ることになる」というような言葉に敏感に反応します。

暗示学を勉強するのに、人間学までやるのかと言われるかもしれませんが、この部分が本当はいちばん大事なところなのです。

(つづく)

 

■『リーダーの暗示学』の暗示技術は、相手の潜在意識に語りかけるための技術です。自己暗示ではありません。相手の深い心に働きかけるのが、リーダーのための暗示技術です。こちらに解説があります。
リーダーの暗示学の詳しい解説はこちら