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説得とは行動する理由を与えることか

好きな異性を家に誘うとき、「飼っている猫を見に来て」「レアなライブのDVDを見せたい」などと、相手が納得しやすい言い訳を用意してあげると効果があるそうです。

つまり、相手のほしがる「行動する理由」を与えるということなんでしょう。

人を決断させたり行動させたりするには、それを行ううまい理由を見つけてあげると効果がある場合があります。

このとき、人によって合う言い方とそうでない言い方があるわけです。

上下型タイプの人は名誉心が非常にあつく、本人もそれを強く認識しています。

そのため、それを人に悟られまいと過剰に警戒する傾向があります。

そこで、その逆をつけば、行動する気になります。

私の聞いた話ですが、ある高名な学者の弟子たちが師匠の還暦祝いをしようと企画したのですが、先生は頑として首を縦にふらず、言います。

「自分はそんな晴れがましい席に出るほどの実績をあげていない」

そこで、ある弟子がこう言いました。

「これは先生の業績を祝う会ではありません。みんなで先生の過去の論文について批判しあう会です」

まあ、大義名分ということなんですが、誰にでもこの作戦が通用するわけではないというのはおわかりですね。

左右型の人は責任を取るのが苦手なので、逃げ道を用意してあげる必要があります。

冒頭の誘い方などはそうですが、ほかには「この前、誰々も見に来た」というように、「他の人もやっている」などという言い方はききそうです。

もっとも、恋のライバルの名前が出たらどう反応するか分かりませんから、どの名前を利用するかは考えないといけませんかね。

説得というのは、ある意味行動する理由を与えてあげるること、といえないこともありません。

有名なジョークを紹介しましょう。

旅客船が嵐で遭難し、乗客が救命ボートに脱出しましたが、全員乗れない。そこで、岸まで泳ぐように説得することになりました。

イギリス人には
「ジェントルマンらしく行動してくれ」

ドイツ人には
「船長の命令である」

イタリア人には
「君は飛び込むな」

アメリカ人には
「保険に入っているから大丈夫」

日本人には
「みなさん、泳いでいますよ」

ということで、説得というのは、行動する理由を与えるということでもあると、頭に入れておきましょう。

 

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