コミュニケーションスキル:叱る技術

叱る技術というのがあるんですが、なかなか難しいです。

叱るのは、リーダーとしてはある意味気分がいいものです。「なんで、ちゃんとやらないんだ」と言えば、少なくとも自分の怒りはおさまりますから。ただ、これは一瞬ですね。

 怒ったとたん、それが正しく受け止められ、効果を発揮するかが心配になってくる。

相手がすねて、そっぽを向いてしまうかもしれない。しかし、そういう反応が出ればまだいいいほうでしょうね。

みんな下を向いて、いかにも申し訳なさそうにする。そして服従する。しかし、全然行動が変化しない。

羊の群れのようにおとなしいが、命令されなければ動かない。こういう集団が、リーダーとしては、いちばんやりにくいのではないでしょうか。いちいちこと細かに指示されなければ動かない集団ほど面倒なものはないでしょう。

こういう集団には、怒っても駄目なんでしょうね。駄目なんだけれどリーダーとしては怒りたくなる。「もっと、覇気を示せ」と言いたくなる。でも、結局は徒労ですね。

リンカーンだったと思いますが、彼は怒りの手紙を書くと、ニ、三日出さずにおいておいたそうです。しばらくすると興奮がさめて、もう少し事態を冷静に眺められますから。感情的になったら、なかなか相手には通じません。それで、手紙を書き直すんだそうです。これは、いい方法ですよ。リーダーはそういう習慣をつけるといいいと思います。

リーダーは我慢しないといけないことがいっぱいあってたいへんです。熱血漢で有名な星野監督は、選手を怒鳴りつけるイメージがありますが、彼の著書を読むと、相当計算して怒っているようです。

L研リーダースクール研修の動画教材の一部より