リーダーとしての仕事を楽しんでいるでしょうか?

リーダーには、ぜひ「人を指導する快」を感じていただきたいと私は願っています。もし、リーダーの指導によって、部下が元気になり、やる気が出るとすれば、リーダーとしては、楽しいし、嬉しいはずです。リーダーにはそういう感覚を味わってほしいのです。

ところが、現実はどうもそうではないようです。

最近はコーチングについてのセミナーがはやっているようですが、このようなリーダー研修に出席する人がこぼしているのを聞いたことがあります。

「初めの二、三ヵ月は、なんとなくセミナーの効果があるような気がするんだけれど、いつの間にか、自分の元の指導スタイルに戻っているんだ」

私は、こういうセミナーに出席することを否定しません。むしろ、おおいに勉強されるとよいと思います。しかし、リーダーシップの力が身につかなかったとしたら、せっかく投下したお金が泣くというものです。

そこで、私はみなさんにお勧めしたい。セミナーでリーダーシップ理論を学ぶとき、これと並行して、リーダー感覚の訓練を自分で行うのです。

まずは、ほめる訓練をします。これがコミュニケーション能力の訓練にもなるわけです。そして、この訓練のメリットは3つあります。

第一に、人間に関心がもてるようになります。その結果、人間に対する観察力が養成されます。

第二に、相手の反応が理解できるようになります。つまり、相手の行動を分析でき、相手の行動特性がつかめるようになります。

第三に、相手との共感が得られるようになります。これはコミュニケーションの原点ですね。

要するに、リーダー感覚を高める訓練によって、まわりの人に関心がもてるようになり、人間に対する理解力が格段に進歩し、コミュニケーション能力が自然に獲得されるわけです。

リーダーは人に仕事をしてもらって、成果をあげるのが任務ですから、まわりの人のことが理解できなかったらどうにもなりません。それを無理なくできるようにするのが、これからご説明していくリーダー感覚訓練です。