部下と向き合うとき考える5つのスタンス

ドラッカーはリーダーとして要求される要因について、次のように語っています。

「知識労働者は、全体としてみたとき、支配する者である。したがって彼らはリーダーとならなければならない。ということは、知性と価値観と道徳観が要求されるということである(19)」

 価値観について本書では、感受性と言う項目で簡単に扱っております。

 次に道徳観についてですが、これは難しい問題です。私自身、それほど道徳的な人間とも思えませんので、正直何を言えばよいのかよくわかりません。また、道徳教育は思考や言論を抑圧するために乱用されてきたため、世間一般であまり人気がありません。

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「道徳教育自体が、これまで、あまりにしばしば非道徳的だった」とドラッカーは言っておりますが、まったくそのとおりだと思います。それで、道徳について語るのは、どうしても腰が引けてしまうわけです。

 そこで、道徳の定義から少し離れるかもしれませんが、リーダー感覚を養うにふさわしい「リーダーとして部下に向き合うスタンス」について、私なりの考えを示したいと思います。言い換えれば、これは「リーダーとしての立場を保つ態度」ということになります。

 私が考える「リーダーとしての立場を保つ」条件を列挙してみましょう。

 第一は、支配を求めないことです。
 第二は、常に部下に自発性を促すことです。
 第三は、部下と競争しないことです。
 第四は、部下の成長を願えることです。
 第五は、人の心がわかることです。

佐藤直曉著「リーダー感覚より」

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■リーダーシップ向上に関する参考書籍 

佐藤直曉著『リーダー感覚――人を指導する喜び』(鳥影社)

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