コミュニケーションで大事なのは、相手の志向を察知すること

コミュニケーションの基本能力とは、要するに――

相手のニーズがさっとわかる能力と、

相手の志向(性格や価値観)を的確に判断できる能力です。

これができないと、闇夜に鉄砲を打つようなもので、その先のスムーズなコミュニケーションは無理です。まぐれ当たりしか期待できなくなりますね。

この人間の志向――感受性と呼びますが、10種類あることが研究により知られています。

以下は拙著『リーダーの人間行動学 人間を見る力を鍛える』(鳥影社)の冒頭の部分を少し変えたものです。

人間行動というのは、でたらめに起きるわけではありません。

背後には必ずその人独自の行動基準があり、人はそれに従って行動しているものです。

特に大事な場面ほどそうなります。

行動基準とは究極的にはその人の価値観そのものでもあるわけです。

したがって、我々はそれを素早く的確につかむ訓練をすればよいことになります。

これに関してはすでによい理論があるので、これを勉強していけばかなりのレベルまで達します。

簡単に言えば、人間の行動基準は10種類です。

そのなかのいくつかを紹介しましょう。

・理論とか理屈が好きで、名誉に敏感に反応するタイプ

・好き嫌いの感情で行動するタイプ

・利害とか損得勘定で行動するタイプ

・勝つか負けるかで行動するタイプ

・愛の感情で行動するタイプ

相手がどのタイプかわかるようになると、営業でも対人折衝でも、とにかく非常に楽になります。

といっても、これはかなり奥が深いものです。10種類それぞれについて、細かい行動特徴の分析、体形の特徴、かかりやすい病気、などが関連付けられております。

勉強する価値はおおいにあります。私自身、仕事でたいへん助かっています。

なにしろ、相手にどういうふうに話しかけたらいちばんいいか、わかりますからね。コミュニケーションの点でとても楽です。

次回からは各タイプについて、もう少し具体的に説明してまいりましょう。