コミュニケーションとは相手の行動パターンを知ること(3)

■左右型3種――好き嫌いの感情屋

3種は好き嫌いの感情で動きます。身体的には、消化器が非常に強い。胃袋と感情は非常に密接な関係があることは、よく知られておりますね。

3種は顔全体が丸い感じがします。そして、体全体も丸く曲線的です。重心が極端に左右どちらかに偏っているので、体重のかかっている側がだんだん縮んできます。それで、顔でいえば、片側が縮んでいたり、片目が細かったり、片方の鼻の穴が小さかったりという具合に、左右のつくりが違ってくるのです。

行動は、好きか嫌いで決めます。「いくら理屈を言われたって、嫌なものは嫌よ」ということですか。日本人の女性は圧倒的にこのタイプが多い。色白美人で、明るくて騒々しい。

気分屋ですので、気分の変動が非常に激しい。ものすごく怒っても、すぐケロッと忘れる。怒られた方は、まだしこりが残っているのに、それを見て、「あんた、なにまだ、ぐずぐず言ってんのよ」とくる。

表面はきれいに取り繕っていますが、実態は見ない方がいいでしょう。ハンドバッグの中はグチャグチャです。部屋はきれいにしておりますが、押し入れの中は乱雑です。また、家の中に1ヶ所、開かずの間があって、ここにはものが投げ込まれています。

もっとも、乱雑になってはいても、本人はどこにしまってあるかわかっています。それで、なまじ、ほかの人間が整頓すると、かえってしまい場所がわからなくなる。

洋服の趣味は、どちらかというと悪趣味です(少なくとも私にはそう見えます。私だけの意見かもしれませんが)。原色が何色も使われており、統一感とか落ち着きがまるでありません。色数を抑えて、すっきりさせることができないようです。

3種は、食べていないと落ち着かず、しかもいくら食べても胃袋をこわさない。そのかわり、おなかが減ると、とたんに元気を失います。そのためか、彼らは食べることに関する空想が非常に強くわきます。食べ物を餌にすると、暗示がよくききます。接待がよくきくタイプかもしれません。

私なんかは、大きなストレスがかかると、てきめんに食べられなくなりますが、3種はそういうときでも食べられます。というより、食べることで、ストレスを解消しよとするのでしょう。本ブログの梅原龍三郎先生の記事を読んでください。いかに、食べることに関心のある人かわかります。おなかをこわしたら、食べて直すというのですからね。3種は、色彩に敏感です。絵描きにはこのタイプが多いといわれています。

3種というのは、好き嫌いで動きますから、要するに、いくつになっても子供っぽい人なのです。上下型は理屈屋ですから、まったくことなる感受性ですが、男女の相性はとてもよいそうです。

ただし、気をつけていただきたいのですが、3種といえども、いつも好き嫌いで行動するわけではありません。ここが間違いやすい。

感受性の行動(体癖的行動)というのは、いつも生じる行動ではありません。非常に大きなストレスがかかったときのように、緊張が高まったとき思わず出る行動なのです。ですから、それが潜在意識的行動であり、その人の地が出ている行動といるわけです。普段は、社会生活をスムーズに行うために、人間はそういう感受性傾向を抑えて行動しています。そこは、間違えないように。

3種だって、社会経験を積んで、損得勘定で動かなければならないことがあるのを、よく知っています。それで、普段は、さかんに損得勘定という言葉を使う人が出てきます。そのぶん、我慢しなければならないので、たいへんでしょうが。

元総理の宮沢喜一氏も、そういう傾向がありました。よく「政治は損得勘定だ」というようなことを、テレビでも言っておりました。彼は、上下型と3種が混じった人だと思います。そう言って、ご自分を納得させておられたのではないでしょうか。