上司との相性

「前の上司の下ではリーダーとしてうまくいっていたが、今の上司が異動してきてからは、相手の話が頭に残らないことも多く、勘違い行動をしてミスをしてしまうことが増え、上司から信頼を得られない」というような人がおりました。

仕事ぶりが変わらないのであれば、これはコミュニケーション以前の、リーダーとの相性を考えないといけません。これはなかなか難しい面があります。

====

相性というのは、詰まるところ、お互いの行動基準(感受性と呼ぶ)が異なることから生じます。感受性が違うと、細かいところがあれこれ異ってきます。

====

行動パターンばかりでなく、思考パターン、物事にたいする好みも異なります。ですから、つきあうに従い、大きな不満や違和感が生じてしまいます。

こういうとこには、ともかく相手の感受性を理解する必要があります。そうすれば、ある程度理性的な対応が可能になります。

残念ながら、部下はリーダーの行動基準に合わせて仕事をするしかありません。それがいやなら、異動するか会社を辞めるか、そんな行動しかなくなります。

人間の行動基準については、L研リーダースクールの初等コミュニケーション科で学べます。

ひとつのケースをご紹介しましょう。

■新しい営業所長が異動してきました

いままでの所長は、訪問計画書をさっさと書いて、すぐに外回りをすればよかった。計画書や報告書は薄ければ薄いほどよいと言っておりました。それに、事務所に営業マンがいると怒り出しました。

ところが、こんどの新任所長は、きっちりした計画書をつくらせ、しかもそれぞれについて微に入り細に入り質問するのです。

その質問がまたねちっこい。そんなことを聞いて所長はそれを何に使うのか。みんな不思議に思うのですが、それがわからないと不安らしいのです。おかげで営業マンは外回りをする時間がとれないとぼやきだしました。

前の上司は5種タイプの行動家。新任所長は2種の頭脳派でしょう。感受性タイプによって、求めるものや好みが違ってくるのです。そういうことを学んで、的確に相手の感受性を判断し、相手の行動基準に沿って説得したり話をするのが人間行動学です。

人間の行動基準はちょっとのことでは変えられませんから、相手の感受性に従って、こちらの意を述べるなり行動しないといけません。