組織間のコミュニケーション

社会人としてコミュニケーション能力を高めることを考えた場合、3つの段階があると思います。

第一は、個人対個人のコミュニケーション。これがコミュニケーションの基本であることは言うまでもありません。私の本でいえば、『リーダー感覚』『リーダーの暗示学』『リーダーの人間行動学』あたりが該当します。

第二は、チームメンバーに対するコミュニケーション。個人対複数メンバーのコミュニケーションということです。チーム運営のスキルともかかわってきます。これは『暗示型戦略』が特にかかわってきます。

第三は、組織対組織のコミュニケーション。====これは経営戦略と大きくかかわってきます。組織と組織のつきあいとか交渉となると、組織としての立場と個人的な関係という二つの要素が入ってくるので、ずいぶん違った感じになります。私の本ですと『先見力訓練法』や『伝動戦略』『暗示型戦略』あたりが深くかかわってきます。

組織対組織のコミュニケーションになると、実は相手の組織だけ相手にしていればよい、というわけにはいかなくなります。

ここでは、第三者の組織にも働きかけることで、力の伝播を利用することが効果的になります。

今の対中国問題でいえば、尖閣で何とか抑えようとするだけでは足りません。中国はしきりにアメリカやパキスタンで新聞広告を出しています。

日本は、アメリカはもちろんのこと、モンゴルやウイグル自治区、インド、ベトナム、フィリピンなどと協力関係を築く必要があります。

なぜ、そういうことが必要になるかは、こちらをご覧ください

組織の問題については、今年中に組織行動分析ゼミを開くつもりです。

◆参考:佐藤直曉著『伝動戦略』:本書でとりあげた日露戦争における明石元二郎中佐のロシア国内での叛乱画策こそ伝動戦略であり、今回の対中国外交にもヒントになる。

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伝動戦略とは、直接的な対立に固執せず、影響力の伝播を利用しながら目的を達成する戦略。詳細解説はこちら

組織のなかで意見を通すためのコミュニケーション戦略

これは拙著『暗示型戦略』に詳しいのですが、私はこのテーマについては、いろいろなところで触れています。

拙著『伝動戦略』では、上杉鷹山の藩政改革を分析しています。私は世間で言うほど、鷹山の改革が上手くいったとは思っていません。

その理由は本をお読みいただくとして、ここでは組織のほとんどが反対するテーマをいかにse説得に導くか、そのエッセンスを紹介しておきます。

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「説得は受容度の高い人から、というのがセオリーである。

イノベーションの浸透を無理やり加速させようとするのは、いちばんまずい手である。

いたずらに力でごり押ししても、うまくいかないものだ。

組織の中には、新しいものにすぐ飛びつく人、じっくり様子をうかがってからでないと採用しない人、最後まで拒絶する人というように、いろいろなタイプが混在している。

イノベーションを普及させようと考える者は、どういう手順で受容度の異なる人々を説得していくかを十分考える必要がある」

この手順に興味のある人は、暗示型戦略の説明サイトをご覧ください。