チーム運営のための非言語コミュニケーション

リーダーは心理効果をもっと学ぶといいと思います。

リーダーの条件には「メンバーに夢をもたせること」と「それを実現させるための道筋を示すこと」があると思います。

それについては、私の本『暗示型戦略』に詳しく書いてあります。

ところで、この「道筋を示す」ですが、最近は「工程表」という言葉がさかんに使われております。

ただ、この工程表という言葉には、私は少々ひっかかる。

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工程表というと、なにやら無機質的な気がするのです。

工程表というとガントチャートを思い出します。

建築現場は狭いので、置き場に困る。そこできちんと作業工程を管理し、コンクリートを何時にもってきて、鉄資材は何時にもってきて、明日は何時にサッシ窓をもってきて、という具合にきちんと管理する。

工場の生産管理でも使われますね。

この部品を何時までにつくり、次にそれを組みたてて、別の部品といっしょにして、とかという工程表のことです。

物作りの現場ではそういう合理性がとても大事なのはわかります。

ですが、戦略となると、もっと心理的な側面を考慮しないといけないだろうと思います。それが、『暗示型戦略』の主張です。

なぜ暗示かというと、やり方によって、非常に勇気ややる気がわくのです。

たとえば、初期の段階では小さなもので良いから完璧なものをつくる。

「これを拡大したらすごいものになりそうだ」という空想を関係者に植えるのが狙いです。

初期段階で時間やコストをかけるとプレッシャーが強くかかりすぎます。

小さく産んで大きく育てた方がよい。

ただ、小さいだけではダメなんです。「これはすごいものになりそうだ」という連想が働くように工夫しないといけません。

それから、先例とか参考例を見にいくのもよい。

「これなら、自分たちにもなんとかやれそうだ」という空想を生むようにもっていく。

このように、ポジティブな空想が生まれるようにもっていくのが、肝心なところです。

このあたりは、言葉を用いないコミュニケーションということになるのかもしれません。

特にチーム運営においては重要なコミュニケーションスキルになるでしょう。

人間心理をもっと多くのリーダーに勉強していただきたいと思っています。

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■暗示型戦略に関する参考書籍

本稿は佐藤直曉著『暗示型戦略』(鳥影社)の内容の一部を紹介したものです。

本書は、チーム運営におけるゴール達成までのプロセス構築法を紹介しています

解説はこちらからどうぞ