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コミュニケーションのための人間分析

コミュニケーションについて、ドラッカーはソクラテスの言葉を引用して、こう言っています。

人々に何か言うときは、相手の経験に引きつけた中味にするとよい。たとえば相手が大工だったら、大工仕事に関係した比喩を用いるのだ。つまり、受け手の言葉を使わない限りコミュニケーションは成り立たない。しかも、その言葉は経験に根ざしたものでなくてはいけない。言葉の意味を人々に説明するのはムダな試みである。経験にねざしていない言葉は受け止めようがない。

しかし、この答えはは必ずしも現実的ではないかもしれません。こんな疑問がわきます。

相手の経験に根ざした言葉を使えるようになるには、大工にならないといけないのか?

あるいは、看護師にならないといけないのか?

あるいは、タクシー運転手にならないといけないのか?

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職業は無数あるわけですから、すべての人の対応するのは現実的には不可能なことです。

そこで、相手の価値観をつかむことがより効果を発揮します。

正確に言えば、価値観というよりも行動基準という方が正しいでしょうが。

その価値観は、基本的に5種類に分類されます。

  • 毀誉褒貶(世間的な名誉、恥など)
  • 好き嫌いの感情
  • 利害損得
  • 闘争感情
  • 愛憎感情

どのタイプか分かると行動が予測できますので、コミュニケーション対策も的確に打てるようになります。

ドラッカーが大工を例にしておりますが、職人のなかには、とび職というのがありますね。

建築現場で高いところに昇って作業する仕事です。

彼らは高いところでも平気で身軽に行動できます。こういうタイプにはある身体的特徴があります。

まず、重心が低くないといけない。背が低い方が有利。それと身体が左右に揺れる運動が出る人は危なくて仕方ない。

ということで、重心が常に内側に向かう小柄な人がとび職によくおります。

実は、このタイプの行動基準は同じなのです。

愛憎感情が激しく、弱い者を庇うために命がけで行動する。集中力が強いが、一方たいへん執着心が強い。

とび職を研究するよりは、人間行動の基準を研究した方が効果があると思います。

人間の勉強をしたければ、L研リーダースクールの初等科を検討してください。

詳しい解説があります。