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リーダーのコミュニケーション能力:その源泉

リーダーがコミュニケーション能力を高めるためには、実のところコミュニケーションスキル以外の部分がたいへん大きな影響をもたらします。

最も重要なことは問題に対する理解力とか分析力といったことでしょう。

これがあてはずれですと、その先どんなコミュニケーションスキルを使おうと、意味をなさないのは明らかです。

二番目は、人間の理解力です。相手がどんな人か、何を求めているのかといったようなことを察知できなければ、正しい指導や説得といったことはできないでしょう。

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そして、最後にくるのが、具体的なコミュニケーション・スキルということになります。

リーダー研修でほめることを習ってきたリーダーが、会議で部下の意見に「すばらしい」「いいアイデアだ」を連発して、かえって部下はしらけてしまった、という例を聞きます。

これなどは、コミュニケーション・スキルのハウツーだけを覚えてきたために起きることです。

ハウツーだけを学んでも実践ではほとんど使えません。

なぜならば、リーダーとリーダーが対する部下は世界で1組しかない個別の組みあわせです。その組みあわせはほとんど無限ですから、ハウツーでカバーすることなどそもそも不可能です。

したがって、自分の頭で臨機応変にコミュニケーションを考えられる能力を培わない限り、実践では役に立ちません。

さらにいえば、ハウツーレベルに頼りっきりで終わっているような人は、そもそも人間理解などまるでできていないと言えるでしょう。

そのような人にとって、部下の成長欲求をいかに満たし、あるいは部下の自発性をいかに発揮させるかなどは、思いもよらないことでしょう。

結局、人間を見る力をつけない限り、いつまでもハウツーレベルにとどまることになります。そして、部下から慕われることはないでしょう。

しかし、それができてもまだ足りないのです。問題をきちんと把握・分析し問題解決の道を提示できなければ、リーダーとしての信頼を部下から得られません。

ハウツーレベルのリーダーは、問題の構造把握、戦略的取り組みかたに対する洞察など、リーダーとして必要な問題発見・解決能力が欠けているといえます。

このような側面をしっかり勉強することが、結局はコミュニケーション能力を高めることにつながると思います。

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